北海道科学大学工学部情報工学科 松﨑研究室

Emacsの使用法

ゼミ室のLinuxマシンでのEmacsの基本的な使い方を説明します。マウスを全く使用することなく各種編集作業が行えます。なお、Emacs、Mule、Meadowでも、基本的な操作は同じです。

注意事項

本文にでてくる、C+xCtrl キーを押しながら、 x を押すことを意味します。また、M+xOption(Alt) キーを押しながら x を押すか、あるいは ESC キーを押した後x を押すことを意味します。

起動と終了

Emacsはターミナルのコマンドラインから、emacsと入力しリターンを押すと起動します。終了方法は C+x C+cです。

画面の構成

Emacs起動直後の画面を下図に示します。 Emacs 起動画面

図からわかる通り、Emacsは三つの領域からなります。

  1. まず、Emacsと大きな文字が書かれた部分が、バッファの内容を表示するための領域で、ここでファイルの編集を行ないます。Emacsではディスク上にあるファイルを直接編集するのではなくて、バッファに、つまりメモリ上コピーされたファイルを編集します。したがって、保存するまでは、ディスク上のファイルは変更されません。
  2. その下の灰色のラインの部分はバッファの状態を表示するモード行です。左端から順番に見ていくことにします。
    • "U"の部分はファイルの文字コードを示しています。ここではファイルの文字コードはUnicodeとなっています。
    • "%%-"は、現在開いているバッファの変更状態をあらわしています。この部分は、ファイルが未編集の場合、"---"となります。変更すると"**-"となります。書き込みができない編集不可の状態の時は"%%-"となります。
    • "*GNU Emacs*"の"*scratch*"の部分は現在開いているバッファの名前をあらわしています。
    • "All L5"は、バッファの表示されている位置を示しています。"All"の場合、バッファは画面にすべて表示されています。パーセンテージの場合、表示されている位置が全体の何%の位置であるかをあらわしています。"Bot"の場合、バッファの末尾を表示していることになります。
    • (Fandamental IBus)はバッファのモードと文字の入力モードをあらわしています。
  3. 一番下のラインは、ユーザにメッセージを伝えるためのエコー行です。ファイルを開いたり、保存したりなど、何らかの操作をした場合、ここにその内容が表示されます。

カーソルおよび画面の移動

画面分割

削除、挿入、コピー

取消(Undo)

ファイル入出力およびバッファ

検索、置換

繰返し

日本語入力

脱出(Quit)


こちらでEmacsの練習をしてみましょう。